● 理事長から | |
4月から障害者自立支援法がスタートし、10月までは経過措置のサービス期間中ですが、国の福祉制度が大きく方向転換しました。 すでに市町村による障害程度区分の一次判定も開始されましたが、あらゆる場面での利用者負担が求められ、また施設経営に思った以上の影響を与えている状況です。 私たちも制度の内容をきちんと理解し、施設や各種サービスの使い方はどうしたらよいのか、正に個人にも施設にも自助が求められる時代が始まっていますが、このような場合こそ共助を大切にしたいものです。 障害のある子を持つのも一つの縁として、私たちは障害児者の将来を守る父の樹会と連携しつつ、これからも子供たちが地域で暮らすためのお手伝いをする「ひだまり」として前へ進みます。 |
● 平成18年度ひだまり事業内容について |
5月21日にひだまり定期総会を行い、18年度の各種事業の取り組み内容が決まりました。 1:居宅介護事業「メープルリーフ」 地域生活支援の柱として17年度も千葉市内で数少ない知的障害専門の事業者として、良質なサービスを提供することを心がけ、多くの方からご利用いただきました。 移送サービス問題は道路運送法の規制適用が6ヶ月延期されましたので、今までと同様に乗用車での移送が可能です。また10月までに法令に適合する事業者になれるよう千葉市担当者と協議を重ねていきます。 18年度に入り、障害者自立支援法の施行に伴って支援費請求事務も改定を余儀なくされ、利用者負担金請求も重なり、メープルリーフのスタッフは4月末から5月はじめの間、事務作業に追われ連休の繁忙期とも重なり大変な時期を迎えましたが、何とか乗り切りました。 これからも利用する方の充実度と満足感を大切に、サービスの多様化を目指しますがそのためには支援する登録ヘルパーの増員が必要です。あらゆる機会を捉えてヘルパーの募集活動を行いますが、会員の皆様からのご推薦もぜひお願いします。 2:障害児者の将来を守る父の樹会の業務受託 9月からの父の樹園授産施設移行に備え、会計処理を含む運営業務の多くを受託し、会務の円滑な運営をサポートします。 3:ワークホームあおば工芸館の運営支援 あおば工芸館は8月末で閉館し賃貸契約を解除して、利用者は全員新しい授産施設父の樹園に合流の予定です。それまでの間はこれまで同様に運営支援を行い、また閉館に関しては建物の返却が円滑に進むよう、父の樹会と協力して作業に進めます。 4:相談・案内・広報について 「ひだまり」は障害児者の将来を守る父の樹会会員皆様の相談窓口ですが、ご利用は極めて少ないのが実情です。今年度は積極的に皆様へのアピールを行います。 5:成年後見と就労支援 いずれも17年度にそれぞれ取り組みを行いましたが成果は得られませんでした。成年後見制度に対してはひだまりで実行可能な方式を改めて検討することから始めます。就労支援は自立支援法でも重要視されていますが、ひだまりとしても障害児者の将来を守る父の樹会と連携し、再スタートの意気込みで臨みます。 |
● 事務局より |
最近『ひだまりではメープルリーフの事業が中心になっていますが、成年後見制度への対応はどうなったのですか?』という質問をいただくことが増えてきました。皆様の関心の高さと、取り組みへの必要性を痛感しています。 ひだまりはNPO法人PACガーディアンズと連携しながら、障害のある人の貢献制度のあり方を検討しています。PACガーディアンズは、千葉県内の育成会関係者が中心となって成年後見の相談と支援を行っている団体です。 次回のお便りでは、PACガーディアンズの紹介、ひだまりの現在の取り組み、これからの展望などを特集する予定です。最近話題になっている成年後見ですが、まだまだわかりづらい制度とも言えます。 ご意見ご質問がありましたら事務局までお問い合わせください。 |