TOPひだまり便り>23号(平成20年6月号)


 理事長より
 平成20年度のNPO法人ひだまりの総会が5月11日(日)にあけぼの園食堂で開催されました。例年通り午前は障害児者の将来を守る父の樹会の総会並びに理事会、昼食後はひだまり総会があり、ひだまり関係者の多くは一日3回の会合となりました。

 午前の総会でのトピックスは、就労支援の一環として今年から千葉大学教育学部附属特別支援学校と障害児者の将来を守る父の樹会の連名で、会員の子供さんを対象とする永年勤続者の方が対象となり、そのうち27名の方が総会席上で表彰されました。
 勤続20年以上の方が7名もいて、『良くやっているなあ…』『これからもしっかり!』と心の中で声援を送りました。表彰された方たちの勤務先にも雇用へのお礼をこめて感謝状を送ることになっています。

 一方ひだまり総会は社員総数(特定非営利活動法人は会員ではなく社員で構成されています)22名でこじんまりと開かれました。ひだまりはNPO設立の趣旨に沿う活動を進めていますが、地域生活支援サービス「メープルリーフ」の運営、知的障害者に対応できる成年後見制度の検討や制度の広報とコミュニティフレンドの啓蒙活動、就労支援は障害児者の将来を守る父の樹会と連携して活動を行いました。障害児者の将来を守る父の樹会の事務局として、経理全般と各グループ活動の運営面を担当理事と協力して実施しており、ひだまりが会を支える裏方として重要になりつつあります。平成19年度メープルリーフの活動実績は以下の通りです。

■メープルリーフ活動実績■
障害福祉サービス等 オプションサービス
回数
(人)
時 間 タイムケア 移送サービス
回数(人) 時間 回数(人) 距離(km)
年間 3,009 9,086.5 55 73.5 890 14,199
月平均 250 757.2 4.6 6.1 74 1,183

 活動実績は平成18年度比で20%強の増加ですが、登録ヘルパーは増員されておらず、メープルリーフ職員の頑張りが目立ちます。

 成年後見制度への取り組みは、平成19年12月の成年後見セミナーおよび平成20年3月に成年後見実践講座の開催と広報のパンフレットを発行し、さらにNPO法人PACガーディアンズ主催の研修会やセミナーの案内を行い、多くの会員が参加されました。

 就労支援については、障害児者の将来を守る父の樹会で行った就労実態調査に協力し、就労状況の基礎資料作りを行いました。

 その他として、千葉市が展開している地域福祉推進計画の一環として地域福祉総務課より取材を受け、「福祉活動事例集」という小冊子にひだまりの活動が紹介されています。

 平成20年度に向けて
 これまでと同様、事業所の運営安定と、利用会員の利便性向上の更なる充実を図ります。指定障害福祉サービス事業については、メープルリーフの提供するサービス内容の一層の充実を目指します。ここでの課題は平成19年度のメープルリーフ利用の増加が職員の負荷増で支えられていることで、今年度は利用する保護者の皆さんのご理解を得ながら職員の勤務管理面にも配慮すべきと考えます。

 また各市町村事業である地域生活支援事業(メープルリーフの場合、移動支援が対象)は、障害者自立支援法見直しの対象とならずに、依然として安価な単価のままに据え置かれ、ひだまりのような地域生活を支える訪問介護事業者の苦境は解消されていません。施設を利用した日中活動系事業や利用者自己負担等の見直しの次は、私どものような事業者の見直しを行うよう自治体担当部門に訴えかけていきます。

 成年後見制度に関しては、前年度の活動継続に加え、子供の実態と経歴を客観的な記録に残し将来に備える冊子の作成を検討しています。

 就労支援についても益々重要性を増してくるものととらえ、障害児者の将来を守る父の樹会と連携してひだまりの役割をしっかり果たしていくこととします。

 また障害児者の将来を守る父の樹会の事務局機能並びに相談・案内窓口としても一層の充実化を目指していきます。


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