TOPひだまり便り>20号(平成19年10月号)


 理事長より
 暑かった夏もようやく過ぎ行く季節になりましたが、皆様はご無事で過ごされましたでしょうか。9月に入って急に世の中が騒然として参りましたが、障害者福祉の世界は障害者自立支援法施行の影響が依然として続いております。

○グループ型移動支援
 千葉市では10月からの実施が期待されていましたグループ型移動支援が見送られました。また平成20年度以降についても現段階では未定の様子であります。
 自立支援法ではグループ型移動支援は各自治体が独自に実施するよう定められています。私どもは社会参加の機会が少ない障害者に、気の許せる仲間同士で公的支援による貴重な機会を提供できるよう、これからも担当課にグループ型移動支援の必要性を訴えて参ります。

○国への要望
 少し前の話になりますが、6月21日(木)午後に、東京の芝公園近くの「メルパルクホール」で、日本知的障害者福祉協会主催の”障害者自立支援法の抜本的な見直しを求める緊急集会”が開かれ、1700名余の参加者がありました。
 集会の趣旨は平成18年4月に施行後多くの制度上の問題が生じていることへの見直しを求めるものです。
 ご存知の方も多いと思いますが、福祉協会は施設経営者の団体で、自立支援法施行に伴い活動を活発化させています。
 さらにこの集会では政治活動もスタートすることを決議し、日本知的障害者福祉政治連盟を設立しています。福祉の世界も政治と無縁では済まされないようです。
 一方で支援費の見直しが行われても、地域生活を支える居宅介護事業の単価は低額に抑えられたままで、ひだまりのような零細支援事業者は良心的なサービスを心掛けるほど経営が厳しくなり、窮状を訴える声も小さく要望もなかなか国に届かない状況です。

○成年後見制度
 昨年10月に初めてひだまり主催で実施しました成年後見セミナーの第2弾として続篇を12月9日(日)に開催します。
 第1回の主題は「障害者のよりよい生活と後見」で、船橋市を本拠とするNPO法人「PACガーディアンズ」の佐藤理事長並びに名川副理事長にお願いし、制度の啓発やPACガーディアンズの主唱するコミュニティフレンド事業をご紹介いただきました。
 今回は、現場の実態を重視した内容のセミナーを考えており、2部構成になります。第1部は市川・浦安地区中核地域生活支援センターの朝比奈センター長に、相談支援の現場体験からの成年後見制度への思いや期待をお話いただきます。第2部ではPACガーディアンズ名川副理事長を中心に千葉市でコミュニティフレンド活動を実践している方も交え、この1年間の活動の成果と今後の展望をお話いただく予定です。


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