TOPひだまり便り>19号(平成19年4月号)

 PACガーディアンズとひだまり
 最近、”パックガーディアンズ”という言葉を見聞きする機会が増えてきたと思います。そこで、「PACガーディアンズ」の事業と「ひだまり」との関係についてご説明したいと思います。

 PACは「Protection&Adovocacy Chiba」の略称で、千葉県内の障害福祉に関わる人達が中心になって権利擁護に関する活動を行っている民間団体です。その活動メンバーが、成年後見の利用促進と相談と支援を行うことを目的に設立したのがPACガーディアンズで、ガーディアンズは後見人と言う意味です。平成17年12月にNPO法人の認証を受けました。弁護士・研究者・社会福祉士・精神や知的障害者の事務所職員や親たちが参加しています。

 活動の内容は、成年後見人の養成研修、後見人の受任、後見人へのバックアップ、相談、啓発活動などですが、法定後見という裁判所の制度に頼るだけでなく、成年後見と生活支援を連続的に提供するモデルを提供したいと願っています。その検討の中から”街のなかの友だち”とでも言うべき「コミュニティフレンド」も生み出されました。

 一方、NPOひだまりの母体の「障害児者の将来を守る父の樹会」では、会員の高齢化が進み、”親なきあと”に対応せざるを得ない状況にあります。そこで成年後見制度への取り組みを「障害児者の将来を守る父の樹会」から委託されたひだまりは、専門家集団を擁し、同一のテーマに取り組むPACガーディアンズの活動に設立当初から参加することにいたしました。

 PACガーディアンズの千葉支部として活動を開始したひだまりは、昨年10月、「成年後見セミナー」を開催し、多くの方々に成年後見制度について学んでいただきました。

 今後、続編の企画も検討いたしますが、成年後見制度やコミュニティフレンド事業について、また権利擁護全般について、疑問やご相談があればお気軽にひだまり事務所へお問い合わせください。ひだまりの実力はまだまだ不十分ではありますが、PACガーディアンズをはじめ専門機関との連携を活かしながら、会員一人一人のご要望にお応えしていきたいと願っています。

ひだまり専務理事 田川正浩


 理事長より
 5月13日(日)にひだまりの総会を終えて本年度の運営方針が承認されました。今年は自立支援法の制定の激変で振り回された18年度に対し、制度の見直しの声があるなかで地道に力を蓄えていく年と位置づけます。

 ひだまりの事業は、主力とするメープルリーフの障害福祉サービスを充実し、さらに障害児者の将来を守る父の樹会との連携を図ります。また、成年後見制度及び就労支援への取り組みも着実に進めることとしています。

 ところで、今年度はひだまりの年会費を既にご案内のように増額させていただきました。まことに心苦しいところではありますが、国の障害福祉制度見直しによる利用料単価切り下げの影響は大であり、年々厳しい経営状態が続いております。良質なサービス提供を続けるべく精一杯の経費切り詰めを図っておりますが、会員皆様にもご協力をお願いせざるを得ません。

 「メープルつうしん48号(H19.5月号)」でも説明しておりますように、ひだまり会員であることにより、障害者自立支援法の枠内では提供できない良心的料金によるタイムケアサービス、ひだまり車両での移送サービスなどの利用が可能になります。これらの利点をご理解いただき、これからもひだまりが提供する福祉サービスを引き続きご利用いただきますようお願いいたします。


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